代表挨拶

弊所は労働衛生コンサルタント事務所として令和5年4月に開業しました。職場には熱ストレスや化学物質、不安・心理的ストレスなど健康障害の原因となる様々な因子が存在しています。これらの因子が労働者に与える影響を軽減し、労働者の健康障害を防止するための高度な知識と経験を有する国家資格者が労働衛生コンサルタントです。

経営課題と同様に労働衛生を巡る課題も時代とともに変化します。温暖化による気温上昇から熱中症発症が増加し、ここ数年は毎年30名を超える労働者が命を落としており、事業場における熱中症対策は急務となっています。化学物質による健康障害は毎年400-500件程度で推移しており、このうち約８割は有機溶剤中毒予防規則や特定化学物質障害予防規則などの特別規則による規制対象外物質が原因となっていることから、令和６年４月からは特別規則の規制対象物であるか否かに関わらず事業者（全業種）による化学物質の自律的管理が求められています。仕事に関する強い不安やストレスを抱える労働者は５割を超え、強いストレスが原因で精神障害を発症し、労災認定を受ける労働者は右肩上がりに増加しており、メンタルヘルス対策は年々重要性を増しています。

人は生きるために仕事をします。本来、生きるために行うはずの仕事が原因で命を落とすことがあってはなりません。労働衛生上の課題に柔軟に対応するため、産業医学と労働衛生工学、両方の専門家として事業場をサポートする「中小事業場の縁の下の力持ち」でありたいと弊所は考えています。皆様のご支援賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

　　　　　　　　　　　　　福井労働衛生コンサルタント・産業医事務所
　　　　　　　　　　　　　　　　　代表　福井　剛